00125 国家次元の「顧客革命」
 

 ◉先日のスコットランド独立投票をめぐって、こんな言い方があります。「否決されたものの、スコットランドの住民投票は《自治拡大要求》という頭の痛い問題を引き出してしまった」。一方、ビジネスの世界に、近年顕著な動向があります。それが「 顧客革命 」です。

 ◉情報検索力と情報端末を備えた顧客たちが、従来企業が行ってきたビジネスのさまざまな場面に参加・関与する現象を指します(Ex. 価格設定、製品の企画開発、宣伝(クチコミ)など)。同時にそれは、自律的で(autonomous)、要求水準の高い(demanding)顧客の出現を意味しています。

 ◉企業と顧客の関係は変わり、もはやこれまでのように、企業サイドだけでビジネスを進めることができなくなりました。今後は、両者が目線を合わせ(peer-to-peer)、対話をし、ともに価値を創り出してくプロセスが、ビジネスの大きな潮流を形成することになります。

 ◉今回のスコットランドの動向を見るにつけ、こうした方向での動きが、ビジネスのレベルだけでなく、国家レベルでも、はっきりと現れるようになりました。地域生活、ビジネス、国家社会など、「顧客革命」は引き続き、さまざまなレベルで現れることになる、と考えられます。


関連情報:
       ◉ 需要サイドの参加・関与 (ARCHIPELAGOs 00085)
       ◉ モノいわぬ顧客たちの変貌 (ARCHIPELAGOs 00066)
       ◉ マーケティングの新展開 (ARCHIPELAGOs 00057)
       ◉ 顧客囲い込みの不毛さ (ARCHIPELAGOs 00089)

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