00143 物語という倫理装置
 

 物語とはさまざまなお話を載せて運ぶ乗りもののようなものですが、それだけではありません。物語はひとつの強力な倫理装置でもあって、人は物語を通じて判断や価値の基準をしだいに創り出し、内面化していきます。だから物語は、今日の社会で解体しかかった倫理感覚をもう一度立て直すという、かなり大切な役割を担っています。もっとも物語がもつこうした性質を悪用する人も出てきますから、気をつけなければなりません。


関連情報:
       ◉ ナラティブ (物語) の再創造 (ARCHIPELAGOs 00032)
       ◉ 物語と人間社会 (ARCHIPELAGOs 00140)
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