かつて消費者とは、いわば顔の見えない統計数値のことであった。企業は、平均値や最頻値をもとに製品開発を行った。ところが今日、顧客とは、コミュニティの参加者ないし一員であり、対話(dialogue)を通じて相互に信頼を結び、顔の見える(固有名詞で識別される)、よりよき価値をつくるうえで不可欠な需要創造の協働者となっている。