ポール・ヴィリリオが、意識は事故によってはじめて目覚めると指摘している。事故のたびに知性が試され、新たな知への渇望が生まれる、と。人類の歴史そのものがアクシデントの連続です。アクシデントを回避するよりも、むしろアクシデントが起こったあとに、(知的、社会的)生態系が回復していくプロセスで何かが創発してくるという見方です。